譲渡の流れ・条件

動物を飼う前に

●動物を飼うことは、「可愛いだけ」や「楽しいことばかり」ではありません。

可愛くて守ってあげたいという純粋な気持ちから家族に迎えた動物。だけど、実際おうちに迎えたら思い描いていた動物との生活と現実が異なったりすることがあります。物をこわされたり、家の中を汚したりボロボロにされたり、忙しい時に急に病気になったりなど、人間の思い通りにいかない事や、思いがけない苦労もたくさんあります。また、自分の思った以上に手がかかりお金もかかります。自分の使える時間やお金が減ったり、自分のやりたいことを我慢しなければならなかったりもします。

それでも、動物を飼いたいですか?


●子犬や子猫は誰が見ても可愛い。

だけど、仔犬も仔猫もずっとそのままの姿でいるわけではありません。約6ヶ月~1年くらいでほぼ成犬・成猫の大きさになります。顔つきも変わります。幼い頃はイタズラしたり、目の前にあるものをオモチャにして噛んだり破壊したりすることもあるので、それに対処しながら育てていく体力や気力も必要です。仔犬や仔猫の時期が過ぎると興味がなくなったり、面倒になったり、手に負えなくなった飼い主が持ち込んだ2~3歳の犬猫が保健所にあふれていると聞きます。

大きくなるまでにしつけをきちんとほどこして、いかなる理由をもっても、棄てたり、保健所に持ち込んだり、飼育放棄せず、その子の全てを受け止め愛情を持って育てる自信がありますか?


●動物も歳をとります

動物は人間より早く歳をとります。歳をとると病気になりやすくなります。体は元気でも、目が見えにくくなったり、耳が聞こえにくくなったり、次第に鼻もきかなくなり、認知症で徘徊や夜鳴きやトイレの失敗をするようになったりもします。そして最後は歩けなくなったり、食べれなくなって、介護が必要になる場合もあり、それによって莫大な治療費がかかることもあります。

それでも最期まで迎えた命に責任を持つことができますか?


●犬・猫は15年~20年寿命があります。

十数年後の自分の年齢や体力、ライフスタイルの変化(結婚・妊娠・出産・転勤・引越し・転職・離職・病気、等)を想像し、それでも生涯「家族の一員」として愛情と責任を持ち、”最期の1秒”まで大切にし続ける覚悟がありますか?
そして、どんな些細な事からも小さな家族を守り抜く覚悟はありますか?


以上の事に十分ご理解いただいた上で、動物を迎えていただけるようお願いいたします。


譲渡の流れ

里親さんになりたい方へ


①譲渡会にお越し頂く。

気に入った犬猫がいましたら、代表かスタッフまでお気軽に声をおかけください。


②譲渡条件を確認していただく。

ペット可住宅・室内飼育・不妊手術・予防医療・終生飼育

飼育環境の確認・かかった医療費の一部負担 等


③動物を迎える意思や覚悟を確認させていただくためのアンケートにお答えいただく。

飼育環境・職業・家族構成・留守の時間等 多くの項目があるアンケートですが、じっくりと考えてお答え下さい。

このアンケートの回答をもとに、審査をおこない、譲渡できるかの判断をさせていただきます。

検討の結果、ご希望に添えない場合もありますことをご理解いただけると幸いです。

※申し込みが多い場合は、一番強い意志や覚悟、熱意をお持ちの方を優先し譲渡させていただきます。


④希望者シートのご記入と身分証明書の提示

住所や連絡先等、後日こちらから連絡したりお届けするための希望者シートにご記入ください。

その際、身分を確認できる証明書(できれば写真付き)の提示をお願いしております。

譲渡させて頂く方には、当日もしくは後日こちらから連絡させていただきます。

譲渡が決まっても、代表が超多忙のため連絡がなかなかできない場合があります。その場合は大変申し訳ありませんが、申込者さんの方から代表の方に連絡していただけると大変助かります。

※万が一申し込みが多く譲渡にならなかった方も、諦めずにまたお越し下さい。


お届け日時の打ち合わせ

当日は譲渡受付のみとなります。連れ帰ることはできません。

必ず、後日こちらからお届けさせていただきます。

お届け日時が決定しましたらその日までに、動物を迎える準備をしてお待ち下さい。

賃貸の場合は、ペット飼育許可書もご用意ください。


⑥お届け・正式譲渡 と 医療費の負担

飼育環境や必要書類を確認させていただきます。

特に問題がなければ誓約書の内容を了承いただき、署名捺印をお願いします。

その際に、譲渡までにかかった医療費の全額もしくは一部負担をお願いいたします。

(ノミダニ駆除・駆虫・ワクチン・健康検査・不妊手術代 等)

次の犬猫を保護するために必要な費用です。どうかよろしくお願いいたします。


譲渡にあたって、いくつかの条件と約束事があります。

譲渡条件

・年齢65歳以下の方(※応相談、未成年不可)

・身分証明書の提示(できれば写真付き)

・ペット可住宅又は一戸建てにお住まいの方

(賃貸の場合は家主さんや不動産業者、管理事務所等のペット飼育許可書(管理規約)を提出)

・ご家族全員が飼育に賛成の方

・同居家族に動物アレルギーのいない方

・完全室内飼育

・不妊手術をしていたける方(6ヶ月未満の子犬や子猫の場合)

・かかった医療費の全額、もしくは一部を負担いただける方

(ノミダニ駆除、駆虫、ワクチン、健康検査、不妊手術代、等)

・生涯「家族」として愛情と責任を持って可愛がってくださる方

・譲渡の際に動物と家族と一緒の写真撮影に同意していただける方。

・時々で構いません。LINEやメール等で近況を知らせていただける方。


※犬猫によっては条件が異なる場合があります

※老齢や病気や障害のある子などについては別途ご相談させて頂きますのでよろしくお願い致します。


お約束事

人間と動物が共に 安心して 幸せに

暮らしてゆくために必要な約束事です。


●脱走・転落防止の徹底や、迷子にならないよう迷子札を付けてください。

●常に安心できる居場所を確保してあげてください。

●新しい環境・家族に馴染むまで、長い目で見守ってください。

※人懐っこい子でも環境が変わると、最初は不安で夜鳴きをしたり、隠れて出てこなかったりするかもしれません。


食事や水

●毎日適切な量の食事を与え、食器は使用の度に洗ってください。

●新鮮な飲み水を常に飲めるようにしておいてください。


トイレ

●(猫の場合)猫トイレ用の砂を用意し排泄物はこまめに掃除してください。

●(犬の場合)排泄物は毎日掃除し、又ストレスをためたり、運動不足にならないために、毎日最低1回以上散歩をしてください。散歩で排泄した場合は必ず持ち帰り処分してください。

●環境が変わると今までトイレが完璧だった子も失敗することがあります。環境に慣れトイレの場所が決まるまで気長に見守ってください。


衛生面の管理やお手入れ

●動物の種類に応じ飼育環境はいつも清潔に保ち、衛生状態に気を配ってください。

●動物なので抜け毛や、体臭、排泄物のにおいがすることは避けられません。こまめな掃除やお手入れをお願いします。

●トリミングが必要な犬種の場合は、定期的にトリミングをお願いします。


適正飼育

●(犬の場合)市町村役場で畜犬登録、犬鑑札や注射票の装着をお願いします。

●(犬の場合)散歩の際は必ずリードやハーネスを付け、外れないように十分気を付ける

●完全室内飼育(病気や事故や怪我の防止と野犬・野良猫に逆戻りさせない為)

●それぞれの動物の習性を理解するように努め、愛情を持って信頼関係を築き、他人に迷惑を掛けることのないよう必要な躾を行ってください。

●遺棄や虐待、多頭飼育崩壊を防いだり、殺処分される不幸な命を生まないために、飼い犬飼い猫の避妊去勢をしてください。


健康管理

●毎月1回のノミ・ダニ予防。(犬の場合は)ノミダニとフィラリア予防をお願いします。

●(犬の場合)年1回の狂犬病予防接種、各種伝染病予防のワクチン接種を受けてください。

●日々の健康管理に気を配り、万一、怪我や病気になった際には、きちんと病院にかかって、適切な治療を受けさせてください。

●もしも、動物が手の施しようのない病気や怪我を負った場合、それにより、手がかかったり莫大な治療費がかかるとしても、出来うる限りのことをしてください。

●真夏、真冬は適正温度が保てる場所で、環境に充分配慮してください。

●(犬の場合)夏場の散歩は暑い時間を避け、熱中症や肉球の火傷に気をつけてください。


報告義務

●住所に変更があった場合は必ず報告してください。

●万が一動物を逃がしてしまった場合は、速やかな連絡と対策を講じてください。

●動物が亡くなった場合ご連絡お願いします。

●やむを得ず飼育が困難となった場合でも無断で第三者へ譲渡したり、保健所に持ち込んだり遺棄したりせず、必ず報告し、新しい里親さんを探す等最善の努力を尽くしてください。


終生飼育

寿命を全うするその時まで、ずっと側で愛し見守ってください。